従業員が罪を犯すなんて考えたくない……。
あなたが経営者や責任者なら
従業員を信じたいと思うでしょう。
しかし
実は、軽い気持ちで罪を
犯してしまうこともあるのが
人間の心理というものです。
前回お伝えした従業員が
罪を犯してしまう3つの理由です。
【3つの理由】
1.罪を犯す「機会」がある
2.罪の意識がない
3.労働環境に不満がある
今回は、罪の意識がない場合の具体例と
対策についてお伝えします。
2.罪の意識がない
社内の犯罪といっても
従業員に罪の意識がない場合もあります。
たとえば
こういった場合も軽犯罪行為に値します。
- 余ったノベルティーグッズを友達にあげる
- ノベルティーグッズを自分で使う
- 使用期限が切れた商品や食品を人にあげる
- クーポンやサービス券を多めに渡す
- サンプルや試供品を私用として使う
- サンプルや試供品を人にあげる
- 会社の備品(消耗品)を持ち帰る
これらの行為を店舗の責任者や経営者に
許可を得ずに行った場合は
犯罪にあたります。
「どうせ余っているから」や
「どうせ捨てるのなら……」という気持ちから
友達やよく来店してくれる顧客に
サービスのつもりで渡してしまうのは
罪の意識がないということです。
しかし
ノベルティーを制作するのも
コストがかかっています。
また、○円以上をお買い上げの方だけの
特典の場合は
条件を満たしていないのに
ノベルティーを渡すのは不公平になり
顧客の信用を失うことにもなりかねません。
クーポンやサービス券も
その分の金額を渡しているのと同じです。
その結果、店舗や会社の売上が
落ちることもあるでしょう。
【対策】
- 備品やサービス券などの数を管理する
- 少なくなっていることに気付いたら朝礼などで伝える
- 勝手に持ち出すことは犯罪であると周知させる
- コストと売上など経営の仕組みについての勉強会を開く
- 具体的な例を挙げて説明する
- 社内のルールを徹底化する
従業員の良心や常識を信じるのは
悪いことではありませんが
「えっ、それって犯罪だったの!?」
と、驚く人もいるかもしれません。
しかし
もしも、防犯カメラが作動していれば
「この行動を見られたらマズイかも……」
という自制心が働きます。
それが犯罪だと認識しているか
どうかに関わらず
そういった行動を防止できるということです。
ただし
従業員の行動を把握していなければ
これらの問題があったとしても
浮き彫りになりません。
罪を犯しているという意識がないからです。
行動を「監視」ではなく「把握」するために
防犯カメラの導入を
検討していただけるとうれしいです。